1980年代にコンクリート構造物の耐久性が問題になった頃、腐食しないコンクリート用補強材として、高性能連続繊維を樹脂で固めた連続繊維補強材(FRPロッド)が開発されました。一方、1995年に発生した阪神淡路大震災の後、コンクリート構造物の耐震補強工法として脚光を浴びたのが連続繊維シート工法です。連続繊維補強材や連続繊維シートは、工場または現場で樹脂を含浸して硬化しなければなりませんが、これを改善するためにロープ状のコンクリート用補強材CORDOYが開発されました。
CORDOYによる構造物の補強方法は、既存のコンクリート構造物に樹脂を含侵させた連続繊維シート等を使用した耐震補強工法とは異なり、高性能連続繊維ロープを使用する革新的で明瞭な工法であると思っています。 また、開発当時より、歴代会長を初め、会長、役員、会員各社、賛助会員、個人会員の協力により、実験による設計方法や試験施工による施工方法の研究に取組み、実用化に向けて進めて参りました。 今後、CORDOY研究会として、実績を蓄積し、わが国はもちろん諸外国においてもCORDOYを用いての構造物の補強が、構造物の耐震補強工法として寄与していくと願っております。
この度、CORDOY研究会の会計監事に就任させていただくことになりました愛知県の(株)アイテック 今井信廣と言います。コンクリート構造物の調査・診断・補修・補強工事を行っております。 今までこれと言った活動をしておりませんでしたが、微力ではございますが研究会のお役に立てれるよう努めさせていただ きます。諸先輩の役員の皆さま、会員の皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
この度、事務局に就任させて頂くことになりました極東興和(株)の石橋と申します。研究会運営の一端を担う一員として、皆様方と取り組んでまいる所存でございます。
CORDOYは軽量で引張強度が高いコンクリート用補強材です。既設インフラの維持管理が注目される中で、腐食しない耐久性に優れる材料は、既設構造物の補強材として期待されております。
今後、更なる工法の普及とCORDOY研究会会員及び会員企業発展の為に努力してまいりますので、皆様方の御指導・御鞭撻をよろしくお願い致します。